2007年07月02日
桶谷顕(おけや あきら)さんへの手紙 その1
空にほどかれていった、あなたへ。
拝啓・・・は固いし、
こんにちは・・・でもこんばんは・・・でもない。ええい、ままよ。
桶谷さま。
あなたが空にほどかれていって、一週間をこえてしまいました。
桶谷さんがこの世界に残した言葉を、たくさんの人が受け取ろうとしています。
私も、「ボクがもらった幸せ」2冊買うことにしました。
私が桶谷さんを知ったのは、「アニメージュ」での『パーマン』のコラム。
その頃は、シンエイ動画の文芸さんでした。
あるとき、当時タツノコプロの文芸さんだった、関島真頼氏に、個人的に呼びかけている文章があって、
「えー!?こういう所で私信ありい!?」
と驚いたのが始まりでしょうか。
<余談1 1986年(昭和61年)11月号でのこと。関島氏の返信は同12月号。しかし、これは2回目の私信で、1回目は86年2月号で桶谷さんが仕掛け、4月号で関島氏の返信があった。行末の3行ほどを使ったお遊びだったみたいです。>
アニメージュを読み返したら、1987年(昭和62年)の7月号で切れてしまったのですが、ぎりぎりまで、終わりは知らされてなかったのでしょうね。その部分に「終わり」を感じる文章はありませんでしたから。
・・・・・・この頃から、最初の半年を越えた、『エスパー魔美』の脚本の制作に集中し始めたのかもしれませんね。
実は、私は「ドラえもん」などの藤子不二夫作品・・・特に、藤本さんの作品を見ると、トラウマ的につらくなる人でした。
それは、自分の現実をかんがみると、そこは
私が入ることを許されないユートピア
に見えたのです。
・・・・・・その世界に
「入ってきていいよ」
とそっと声をかけてくれるように、案内してくれたのが、桶谷さんの紡ぐ物語でした。
拝啓・・・は固いし、
こんにちは・・・でもこんばんは・・・でもない。ええい、ままよ。
桶谷さま。
あなたが空にほどかれていって、一週間をこえてしまいました。
桶谷さんがこの世界に残した言葉を、たくさんの人が受け取ろうとしています。
私も、「ボクがもらった幸せ」2冊買うことにしました。
私が桶谷さんを知ったのは、「アニメージュ」での『パーマン』のコラム。
その頃は、シンエイ動画の文芸さんでした。
あるとき、当時タツノコプロの文芸さんだった、関島真頼氏に、個人的に呼びかけている文章があって、
「えー!?こういう所で私信ありい!?」
と驚いたのが始まりでしょうか。
<余談1 1986年(昭和61年)11月号でのこと。関島氏の返信は同12月号。しかし、これは2回目の私信で、1回目は86年2月号で桶谷さんが仕掛け、4月号で関島氏の返信があった。行末の3行ほどを使ったお遊びだったみたいです。>
アニメージュを読み返したら、1987年(昭和62年)の7月号で切れてしまったのですが、ぎりぎりまで、終わりは知らされてなかったのでしょうね。その部分に「終わり」を感じる文章はありませんでしたから。
・・・・・・この頃から、最初の半年を越えた、『エスパー魔美』の脚本の制作に集中し始めたのかもしれませんね。
実は、私は「ドラえもん」などの藤子不二夫作品・・・特に、藤本さんの作品を見ると、トラウマ的につらくなる人でした。
それは、自分の現実をかんがみると、そこは
私が入ることを許されないユートピア
に見えたのです。
・・・・・・その世界に
「入ってきていいよ」
とそっと声をかけてくれるように、案内してくれたのが、桶谷さんの紡ぐ物語でした。
Posted by 星菜(ほしな) at 20:53│Comments(5)
│アニメ業界の人
この記事へのコメント
ネットを見てまわっていると、「アニメージュ」のコラムで桶谷顕さんのことを知ったという方多いみたいですね。
藤子不二夫作品に関する話も興味深いものがありました。
主人公達がずっと年をとることなくすぎていく素敵な日々・・・
私の好きな作品に「じゃリン子チエ」があるのですが、作中でチエちゃんたちがが進級するという発言がありました。
ほどなくして連載終了。
いち読者として、年下から同級生、そして主人公達よりも年上になっていく自分達、いま思うと不思議な感覚です。
藤子不二夫作品に関する話も興味深いものがありました。
主人公達がずっと年をとることなくすぎていく素敵な日々・・・
私の好きな作品に「じゃリン子チエ」があるのですが、作中でチエちゃんたちがが進級するという発言がありました。
ほどなくして連載終了。
いち読者として、年下から同級生、そして主人公達よりも年上になっていく自分達、いま思うと不思議な感覚です。
Posted by たぐっちゃん at 2007年07月03日 20:28
たぐっちゃん、こんにちは。
>コラムで
そうなんですか・・・。
Googleやyahoo!の検索の上位だけだと、私以外では1つしか見つけていないんですよ(><)
でも、わかります。
まあ、思いっきり書き込んでる本人だし(苦笑)
>年を取らず
客観的になっている時は、感じないんですけど、
まあ、アニメや漫画が長く続くと、自分が親になってもそのアニメや漫画のキャラはそのままの年になる・・・。
不思議になりますよね。
実は、そういう作品になぜかハマラない体質の私は、
他人事となってしまうのが残念なのですが。
「ドラえもん」は、確かに始まったときは小学生でしたが、
私は4つ上の兄がいたため、その頃は「ザ・ベストテン」とかに興味が移っていたのと、個人的にトラウマ(小学校の放送での経験です)があって、ハマレなかったんですよ。
これについては、いつか「エスパー魔美」を語るときに、改めてお話いたします。
>コラムで
そうなんですか・・・。
Googleやyahoo!の検索の上位だけだと、私以外では1つしか見つけていないんですよ(><)
でも、わかります。
まあ、思いっきり書き込んでる本人だし(苦笑)
>年を取らず
客観的になっている時は、感じないんですけど、
まあ、アニメや漫画が長く続くと、自分が親になってもそのアニメや漫画のキャラはそのままの年になる・・・。
不思議になりますよね。
実は、そういう作品になぜかハマラない体質の私は、
他人事となってしまうのが残念なのですが。
「ドラえもん」は、確かに始まったときは小学生でしたが、
私は4つ上の兄がいたため、その頃は「ザ・ベストテン」とかに興味が移っていたのと、個人的にトラウマ(小学校の放送での経験です)があって、ハマレなかったんですよ。
これについては、いつか「エスパー魔美」を語るときに、改めてお話いたします。
Posted by 星菜 at 2007年07月05日 03:31
コラム読ませていただきました。
私の場合、あの二人は元々友人同士で、コラムで近況を送り合っていただけだと思いこんでいました。なので、星菜さんのコラムを読んで、新たな発見をした気分です。
私の場合、あの二人は元々友人同士で、コラムで近況を送り合っていただけだと思いこんでいました。なので、星菜さんのコラムを読んで、新たな発見をした気分です。
Posted by 大田康湖 at 2007年07月08日 00:45
大田さま、こちらでは初めまして!
そしてコメントありがとうございます!
私も、最初は同じこと思っていましたよ^^;)。
でも、今回読み直して、当時わからなかった(私がリアルでアニメージュを買い始めたのは86年の9月か10月でした)
86年2月と4月の私信。
微妙にちがうのです。
桶谷さんは
「実験」と銘打ってますし、
関島さんは
2ヶ月たってから返事してるし
(つまり、2月号を見てから、返事をしている)
11月号と12月号は、確実に示し合わせてますよね^^)
ノリが違いすぎ(苦笑)
そしてコメントありがとうございます!
私も、最初は同じこと思っていましたよ^^;)。
でも、今回読み直して、当時わからなかった(私がリアルでアニメージュを買い始めたのは86年の9月か10月でした)
86年2月と4月の私信。
微妙にちがうのです。
桶谷さんは
「実験」と銘打ってますし、
関島さんは
2ヶ月たってから返事してるし
(つまり、2月号を見てから、返事をしている)
11月号と12月号は、確実に示し合わせてますよね^^)
ノリが違いすぎ(苦笑)
Posted by 星菜 at 2007年07月09日 02:18
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